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Void

 吹き抜けの最大の魅力は、なんといってもその開放感。上下階の区切りがなく、縦方向にスペースが広がるため、視界が抜けて実際の床面積よりも部屋が広く感じられます。空間全体にゆるやかなつながりが生まれ、家族が上と下の階でそれぞれの時間を過ごしながらでも、適度な距離感でコミュニケーションを楽しめるでしょう。

 また、吹き抜けがあると、窓を高い位置に取りつけることが可能。太陽が低い冬でも、家族が集まる1階のリビング・ダイニングに自然の光を届けられます。さらに、窓の高低差によって自然換気の流れが生まれやすく、下の窓から上の窓へ空気を循環させることもできます(シーリングファンを併用すれば、その効果はより高まります)。

 My FUNの家では、ダイニングの上部に吹き抜けをプランニングしています。外観のアクセントにもなっている1.5m角の窓を通し、青空や星空を見上げながら食事をするのは、多くのオーナーにとって至福のひとときなのではないでしょうか。そして、吹き抜け部分に設置されたスケルトン階段がおしゃれな空間を演出。上の階の床がないからこそ、そこに無限の可能性が広がっているような気がします。